弟子のSです

武術の稽古日誌

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「豆腐百珍」を振り返る

連休中に師宅で開催されたイベント「現代豆腐百珍」に行ってきた。 当日の模様は師のブログに。下戸の私は白飯を片手に、和食・お惣菜風・エスニック・イタリアン・・と多彩な味を楽しませていただいた。空腹に人前で調理する高揚感も手伝って、最初は食べる…

今日のお稽古

毎日せっせと卵を立ててはツイッターに投稿している。一コでも失敗して割るようなことがあればやめようと思っているのだが、これが割合にあっさり立つのだ。卵が立つ瞬間は、まるでそうなることが前から決まっていたような独特の予定調和感がある(それを師…

今日のお稽古

川島なお美、享年54歳かあ・・。50過ぎると死がリアルに感じるなあ。 武術の稽古を始めた頃は師の仰る「いつ死んでも悔いのないように毎日楽しく生きる」が納得ゆかず、「毎日楽しければそのぶん死ぬのは惜しいにきまってる」とか思っていたが、いつからかそ…

「無理」について考える

前回の記事のつづき。 何事も意識の毒汁の中に浸さずにはいられぬ憐れな悟浄よ。(中島敦『悟浄出世』) 赤ん坊は可能性を限定しない。 人間である、という実際のありようは変わらないのに、大人は、私は、ある可能性について「無理」と感じる。確信的に感じ…

今日のお稽古

護身術+太極拳+幼児空手+子供空手。 時間前に師のする套路のビデオ撮影。めずらしくご自分で立て続けにNGを出され、中断せずに撮ることができなかった。こんなこともあるんだと思った。どこがダメなのかわかりますかと尋ねられたがわからない。NG集を(消…

「ここから抜け出す道があるはずだ」

アルコール依存症の確立された治療法は断酒、すなわち生涯にわたり一滴もお酒を口にしないことである。 大概の人はここで「お酒に近づかない」というアプローチをとるであろう。酒屋の前を通らない、酒宴を欠席する・・等々。君子危うきに近寄らずというので…

今日のお稽古

『エースをねらえ!』で岡ひろみが「コーチの思ったとおりの選手になりたい!」って練習に精出す場面があって、以前は「わかる、わかるぞひろみ」と読んでいたのだが、最近それを「ひろみそれでいいのか?」と感じるようになった。コーチの思い通りの選手に…

考えない稽古

あなたがせっせと考えるほど牢獄は強固になり、あなたは動けなくなる。太極拳は「何もしない」をすることです。 思考はあなたが勝手にしているだけです。だから太極ではない。 文章はやたら推敲して考えに考えて書くタイプで、それはそれでいいこともあるの…

昨日のお稽古

護身術+太極拳+幼児空手+子供空手。 先週の護身術は足技だったが、今回は手に特化した稽古だった。人体の中で最もセンシティブな手という感覚器官を使って集中力を養う。 ・感触から得る情報に集中するという稽古。対向して、脱力した手を落とさないよう…

あらののはてに ゆうひはおちて

たえなるしらべ あめよりひびく 常ならぬ天候のせいか、空がいつもと違うことになっている。 二重だった 昨日はこれですっかり取り乱して師を含む数人に間抜けっぷりを披露した。 これは今朝。 この空、これをつくる神様的な何かが茨城にいま大変な災害をも…

中島敦『弟子』より

子路は、孔子のお弟子さん。 弟子の中で、子路ほど孔子に叱られる者はない。子路ほど遠慮なく師に反問する者もない。 「請う。古の道を釈(す)てて由(子路)の意を行なわん。可ならんか。」などと、叱られるに決まっていることを聞いてみたり、孔子に面と…

今日のお稽古

スポセン。稽古が始まる前に私のした質問をめぐって叱られる。学んだこと二つ。 ・師に教わるのは「白でもあり黒でもある」または「白でもないし黒でもない」ものだから、私のよくする「◯◯は白ですか?(白であるべきですか?)」といった「白黒はっきりさせ…

昨日のお稽古

ユリイカ!私はこれから組手で使える意識高い系の套路をするのだ!と心弾ませつつ道場へ。 護身術+太極拳+幼児空手+子供空手。 護身術は「足技祭り」であった。 私はいま師より稽古内容の羅列を禁じられている(稽古の趣旨を推しはかるのがお留守になるか…

今日のお稽古

スポセン。 「雑にやらない=丁寧にやる」とはどういうことか。まず座学。 丁寧にやるとはある事物・事象について、既知のことをより深めるのではなく、未知のことを知ろうとすること。一点集中でなく総体として見ること。稽古で言えば、師に見せられること…