弟子のSです

武術の稽古日誌

武術西遊記

去年のちょうど今頃、愛読していた師のブログに思いきってコメントを投稿してから、生活が思いもよらぬ方向に転がり出し、山あり谷ありして1年経ってみたら、こんなブログができていた。私は師について武術を修行する人になった。

私のイメージでは、修行とは西遊記だ。自分はいま、真理を求めて西に旅する道行きの中にある。はるか先を悟空、もとい、師が歩いていて、振り向いてはルーティングの間違いなどを正してくれる。師の背中を追うかたちではあるけれど、師の先にある「とってもいいもの」に向かって、私も歩いているのだ。ニンニキニン。

問題は、師と私の属性が違いすぎること。私は薄っぺらな体型の、眼鏡の、経年変化の目立つ中高年で、女。偉丈夫で、体ひとつで生きているような師と同じには歩けないし、それを目指してはいけないと言われる。自由を体現するような師への憧れは強いけれども、私自身のちっぽけな属性をいとしく思う気持ちもある。属性を越えたところで師から学び、考えて、自分のものにしていかないといけない。それがとてもむずかしい。

追記・師のブログの記事が更新された。論述である。主張である。客観的だ。ううう。落ち込まないぞ。