蟷螂拳と南派拳法。Sが今まで触れたことのある拳法について、太極拳と比較して師に説明していただいたので、ここにまとめてみます。
まず、それぞれの戦い方の特徴。
●太極拳:相手との接触点から発展させていく。相手の力を受け流す。相手にくっつき離れない。
●蟷螂拳:ストロボを焚くような消える動きで相手の隙をつく。隙のできたところへ休みなく連続的に攻撃する。相手との接触点を問題にしない。すなわち、相手の力を問題にしない。
●南派拳法:理詰めで攻略する。相手の個体差を問題にしない。
おのおのの弱点は、
●太極拳:接触点をもてないと弱い。
●蟷螂拳:コンビネーションで攻めるため、対双推手など、両手を同時に接触されると弱い。
●南派拳法:理詰めなので読まれることがある。相手が理の通りに動かないと弱い。
太極拳と蟷螂拳は対照的であり、相補関係にあるような拳法といえます。
おのおのの拳法がどのように相手の「門」を突破する(両手の防御を突破して懐に入る)かをひと言で例えるならば、●太極拳:ぬるぬる入る。
●蟷螂拳:気づかれずに入る。
●南派拳法:合鍵で入る。
です。以上。