弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

本年最終の護身術→太極拳。体を打ちかけて、一拍ずらして、相手の反応を見て打つ稽古。反応に応じて、隙を打ったり、または打たずに手を取ったりと展開させていく。

攻撃の間合いへまず体を入り込ませるとか、打つ腰を先に回すとか、たぶん、なんだけど武蔵の

総じて、敵を打つに、太刀も身も、一度にはうたざるもの也。敵の打つ縁により、身をばさきへうつ身になり、太刀は身にかまはず打つ所也。若しは、身はゆるがず、太刀にてうつ事はあれども、おおかたは身を先へ打ち、太刀をあとより打つもの也。(『五輪書』水之巻)

身を打つと見する時は、太刀は後より打つ心也。これ空の心也。(『兵法三十五箇条』)

をやってるんだと思った。ずらして、相手を動かせてそれに応じて展開するのだが、はじめに意図があってはいけない。無心で、落ち着いて、相手との間を見渡していること。

いやー、武術って本当に面白いものですね。

夜、師を交えて護身術教室の忘年会。ひざにいいもの沢山食べた。

私にとっては今冬唯一の忘年会だったので、オールも辞さずの覚悟で臨んだが、一次会で平和裡に解散。師は別れ際に変なポーズを決めて帰っていかれた。来年までさようなら。一緒に帰った人に「でもまあ、何事もなく済んでよかったね」と言ったら「普通そうじゃない?」と言われた。

ですよね。