弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

窮すれば通ずというが、治療してない方の口でどうにか工夫して食事をとり、飢餓状態から脱している。適応した。このうえは、早く手羽先が食べられる歯に戻してもらいたい。

護身術→太極拳

太極拳のポン(掤)では腕を固定化(ロック)することで強度を増しているが、それを逆利用し、相手の腕を固定して崩す技を教わる。

まず相手の手を取って内旋させ、腕をロックさせる。こうすると、手にかける力が関節部に逃げないで相手に伝わるのだ。その後、腕から崩す・手から崩す・指1本から崩す稽古。

また、こちらから手を取りに行かず、相手に掴まれた状態から手を返して倒す。1対1で稽古した後は、1対2(両手を掴まれた状態)。最後は「師対生徒4人」。次々と倒され重ねられて、わーきゃー痛い痛いと道場がプチ阿鼻叫喚な感じに。

太極拳では呼吸法をやる。息を吐くとき人は重くなる。吸うときは軽くなる。なので押す・突く・蹴るなどの攻撃動作は吐きながら、引く・受け流す・重心移動などの動作は吸いながら行うこと。

組手なんかも、息を詰めていると軽くなっちゃうから倒されやすくなるのかも。次のときは深く吐く息を意識してやろう。リラックスすることにもつながるだろう。

武術とは「体の使い方のコツ」だと、稽古を始めたての頃に師に言われたのを思い出した。上の稽古内容をみてもほんとにその通りだ。「人より強くなるためのツール」じゃないんだよ。

太極拳で、ターンをつま先重心でするか、かかと重心でするかは人によるという話があったけど、家に帰ったらEテレでエグザイルの人が「クラブステップ」というのを教えていて、それをやってみて「ひざに優しいのはつま先重心のターン!」と確信を得た。見るもの聞くものが答えをくれる。

靭帯を切ってから、今日でちょうど半年。