弟子のSです

武術の稽古日誌

ことばの魔法

いつかの稽古での本当にちょっとした出来事なのですが、こういう事があったと記憶しています。何かの動作中「目は閉じていてください」と指示され目をつぶっていました。すると「目を閉じていなければならない」と思うあまり瞼がピクピクして呼吸まで苦しくなってきました。

それを師に訴えると「それじゃあこう言い換えます、目は開けていなくてもいいです」。するとどうでしょう、目をつぶっていることが何やら許された快いことに思え、それからというもの、Sはやすやすと目を閉じていられるようになりましたとさ。

同じことがいろいろ言えると思います。「座っていなければならない」と「立っていなくてもよい」、「おかずを残してはならない」と「おかずを全部食べてもよい」・・

「〜ねばならない」から「〜してもいい」へ、意識をひっくり返してやること。

そんなようなことを実技と絡めて考えています。お披露目は水曜日!