弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

護身術+太極拳。どちらの時間も双推手をみっちりやった。

双推手で相手を押したりコントロールするのは重さを使ってする。腕の力でしない。腕の仕事は潰されないようにポンを保つこと。押し込まれたら上体を傾けてでなく、鼠径部を折って耐える(套路の提手の要領)。そこから投げに展開する。手を合わせた状態からひじを使って攻める。

それから、握手した状態から相手を崩して投げるという、やや陰険な技を2種教わる。

太極拳は玉女穿梭から套路の第四段。苦手な轉身擺蓮(てんしんひれん)。4年やっていても蹴りに重さが乗らない。師のお手本の受けをやったら吹っ飛ばされた。一体どうなってるんだろう。自然の法則に身を委ねるだけで誰にでも絶対にできるという、それができないのがくやしい。

今日の特記事項。

帰宅すると子供がDVDで『魔女の宅急便』を観ていて私もなんとなく全部観ちゃったんだけど、今日初めて、黒猫のジジが最後のシーンでキキと没コミュニケーションのまま終わる理由がわかった。キキの自立の物語の中では相棒ジジとの関係性の変化が必須であって、あのエンディングでなければキキの修行は成就したことにならないということが。それはジジとのある種の別れだが、キキの表情がそれを受け入れて穏やかであること。

何十回観たかわからないアニメだけど、公開から四半世紀ずっと腑に落ちずにいたものが突然、ああそういうことかと。修行していなければわからなかったと思う。頑張ってれば時々こういうオマケがついてくるんだなあ。実技のほうでも、もう少しいいことがあるといいんだけど。