弟子のSです

武術の稽古日誌

センサーの話

人間に備わっている五つの感覚器官とプラスα sensor.jpg 「α」は物事の本質を直観する感覚で、第六感とか心眼とかサードアイとか観る目とか呼ばれるものがそうかと。 匂いがわからない、音が聴き取りにくいというのはまだ経験がないが、目・耳・鼻・口の機能に依存する感覚は経年的に不可逆的に精度が失われていく。それは致し方ない。一方で、主に手から得る触覚、いわゆる手ざわり、は(麻痺とかしないかぎり)わりと年齢の影響を受けず最期まで感度を保つように思う。毛糸と金属の感触の違いがわからないというお年寄りを見たことがないから。また、プラスαの感覚にいたっては衰える以前に開発そのものがされていない場合が多いのではないか。未知数で、後天的に獲得するイメージがある。 だから後半生はあとの二つ、触覚と「観る目」で得る感覚を養っていく努力をすること。武術をするにあたり、それは生きるということだが、最終、活路はそこにしかないと私は思う。まあ、老眼鏡だ入れ歯だ補聴器だとじたばた矯正するとは思うけど・・・