弟子のSです

武術の稽古日誌

バカであること、なんにもないこと

5月。

あと2週間で51歳になっちゃうんだよーん。

瀬戸内寂聴が得度したのがその歳らしい。法話にもそのくらいの女性がざくざく集まるという。

ギャラクシー銀座的に言うならば、竹やぶの中に入らなあかん時、なのかもしれない。

私という個体と一番親しいのは自分だが、最近思うのは、自分が(私の中から)思う私と、他者が思う私とは等距離なのではないかということです。確からしさと不確からしさの両方において。

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自分が自分について思うことがいつも正しいとは限らない、つうかむしろ当てにならない、つうか「自分について思う」こと自体、もしかして意味のないことなのかもしれない。少なくとも武術的には無意味だと師には断言されている。

Sさんはポエムだオカルトだ中二病だと驚くべき批判に日々曝されているこの頃だが、師がそう仰るなら師との関係性の中でそれは真実なのであろう。点線で描くしかない自分という表象、服を着た動き回る皮膚、感情、なんという当てにならなさだろうか。

表題は『二十歳の原点』のもじりです。これが私の五十歳の原点である。