弟子のSです

武術の稽古日誌

課題まとめ

「Sさんは自分で自分の修行を片っ端から台無しにしていくし、それを何度も積み上げる私も疲労が尋常ではありません」

申し訳なさに身が縮む思いだが、それでも、師に稽古をお願いするしかない。

弟子というのは研究助手のような存在だという。いやしくも弟子である以上、私とて師をお助けしたい気持ちに些かの曇りもない。道場で一朝事起こりせば(暴漢が来た、爆発物が仕掛けられていた等)身を挺して師をお護りするくらいの覚悟はある。何も起こらず、何も頼まれないだけだ。

せめて師に台無し感や徒労感を与えずにいたいと思うが、大変なのはむしろそっちの方だ。

・早く卒業したいとか、近道をしようとか、達成のイメージで修行を捉えない。

・becoming(なる)よりbeing(いる)。ただ楽しみ、ただ遊ぶ、ただ稽古する。

・内観し、価値判断しない。集中と熱中の区別をつける。

・painをsufferingにしない。苦を苦しまないというか。

言われて時々チラシのプリントアウトをしたりはするけど、家庭用プリンタ程度の存在でいるのは私の本意ではない。