弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

普段は幼稚園児をやっているMくんが週イチ60分の稽古であれだけ上達するのだから、稽古は頻度よりどう取り組むか、その「どう」も努力でなしに何か別のもの・・ただの竹でいること・・がどれだけ大切かってことだ。

いかに自分を、感情や執着や欲などの余計なバリヤに毒されない、素の状態に保てるか。

護身術+太極拳

腹筋を使わずに起きる方法、腹筋を使わずに人を起こす方法。

足の重さを利用したり、体を横向きにしたり、肩口に手を添え螺旋状に誘導したり。

仰向けの状態から手で足を手前に引き付けて上体を起こす、仰向けの状態から片腕で片腕を引っ張り横向きになる、など。筋力が落ちた人が自力で起きるのに、または介護に応用できる。

下半身の重さを利用して起きる。寝技の下から形勢逆転する時などに応用がきく。つかまるものは自分の足の他、道着の裾、相手の体など。

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上半身の重さを利用して足を動かす。つかまる足部分に相手を想定すれば、倒されそうになった時の返し技や十字固めに応用できる。

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太極拳では、交流会でもやった、両手を合わせて押圧を保ちながらの前方移動。片足を浮かす時に押圧が抜けないように、重心を軸足に残しながら歩く。太極拳の基本中の基本の歩法だ。

それから、単推手ー双円推手のループトレーニング。水曜日に教わった、タオを途切れさせない動きを体が覚えていて、いつもより柔らかくできた。手の動きがきれいねって稽古仲間に言われた。そんなことを褒められたのは自分史上初でうれしい。

マンツーマンの月曜の昼稽古は実質的になくなった。今後はどなたかの予約が入った時に便乗させていただくという形になるようだ。師との縦のつながりばかりでなく、横のつながりも意識していくように言われているから、そういうご意向の表れかと思う。私としては週の前半にレギュラーの昼稽古を1コマ入れたいと思っているので、どこかの道場を探すことになると思う。仕事をするかもしれない。何をするにせよ、誰と稽古するにせよ、自分が師の名代(代理)であること、師の法(教え)を継ぐ者だということを忘れずにいよう。

自分の中のタオを意識する一人稽古のしかたも先日教わったし、眼前無師当有師だ。次にお会いする時に「三日会わざれば刮目して見よ」と師に思われるようにがんばる。がんばるというか、師とお会いした時にただの竹でいられるように、自分をもっていく。うん。