弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

武術とは人を倒す技です。それ以上でも以下でもありません。

一神教だの東洋思想だのという大きな話以前の問題です。

私の一神教寄りの傾向を否定なさらなかった。それはいいから稽古しろって。武術をやれって。

護身術+太極拳。稽古前の絶妙なタイミングでAさんからコメントが届く。ありがたい。

気まずくて師の顔がまともに見られなかったが、何とかお詫びの気持ちだけは伝えた。

今日の稽古は先週の「人を動かす」に対して「動かされない」。押す力、引く力に対して同量の力で耐える。胸をゆるめて丹田に重心を落とし、下肢〜床に続くタオをつくる立ち方を意識してやった。引く力に耐えるのは後ろ足重心、太極拳の提手の要領。それから畳一畳のスペースで相撲。不動でいる方が強いのだ。

人や物がぶつかってきても動かされない歩き方/崖から落ちそうな人を助ける/フラフラして倒れそうな人を助ける。後の二つは福祉・介護関連の仕事をする生徒からのリクエスト。どちらも救助する側が持っていかれずに不動でいることが大事。

太極拳は逆腹式呼吸/呼吸と気のつながり(吸って吸着、吐いて離反)から攬雀尾のポン/五指の張りから単鞭/雲手/楼膝拗歩〜進歩栽捶/推手(兎耳)。

楼膝拗歩から進歩栽捶に続く流れは、太極拳の歩法や手足の連関を稽古するのによい。3回出てくる打つ動作では、腕でなく体の回転で打つ。

稽古中は忘れているのだが、稽古が終わると「私はいま師に対して非常に気まずい状況なんだった・・」ということを思い出し、うなだれて帰る。どうしたらいいかって言ったら、武術をするんだ。言うことを聞く。