弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

組手の要素を私なりに分析すると

入(い)れない/入る、倒す/倒される/倒されない、極める/逃げる。

「左ひざが急所」「打撃に対して脆弱」という条件下で、これらができるようにすること。

護身術+太極拳。時間前に行って準備運動。腕振り、羽ばたき、楼膝拗歩、四股。

暑さのせいか体調がすぐれず、仰臥してストレッチ。深呼吸。

太極拳発勁の方法をあれこれと稽古。それは図示すると →|← でなく →|→←。接触点で相手の力に逆らわない。虚実を分け、虚の部分を相手と接しながら押す。「接触点は虚として、駆動部はどこなんですか?」と問うと「わからない」とのお答えだった。自分でわかるしかないんだな。

相手を動かす要素とは、ざっと教わったところだけでも ・うねり ・駆け引き ・心理的トリック ・力の質(太極拳の力の粒子は細かい)・関係性のタオに従う ・自身のタオに従う・・・等々。一つとして満足にできない。師がつけてくださった私の最高点は45点。甘い採点だ。

太極拳の時間に、以前出された課題「腕バランスの要領が他のどの動作に応用できるか?」の解答例が突然示されたのでびっくりした。それは腕と丹田とが連関して力を出すもので、私は套路の中の「如封似閉」と「按」がそれかなぁ、とぼんやり思っていたんだけど、師が示されたのは次のようなものだった。

udebalance.jpg

1. 仰臥して 2. 腰を浮かせ 3. 背中を丸めながらダンベルを上げるように力を出す。

まったく思いつかない、かすりもしない答えだった。形の相似形を追っていては永遠に埒が明かないことがよくわかった。

体不のせいか今日の私は今ひとつアグレッシブな気持ちに欠け、自分で意外なほどあきらめが良かった。いつも血の気が多いのを注意されるけど、これはこれで不安。だいたい体調のことなど、良かろうが悪かろうが気にしたことなんかなかったのに・・。