弟子のSです

武術の稽古日誌

ぐるぐるする

入院する友達に会うのに何か本をと思って机周辺を見回したけど、病床で読んで心癒されるようなほっこりした本が一冊もなく、探したあげく土屋賢二にした。ツチヤ先生なら鉄板だ。

ヘビーな話を根詰めて数日続けたら湯あたりを起こしたようになってしまい、今日は友達の顔を凝視していて急に目眩におそわれ、指が震えてきてびびった。家に戻ってもまだ治らない。

「なあフランソワ、私は君の部屋にこうしている間は、自分が与えられるかぎりのものを君に与えるよ。でも、ドアの敷居をまたいで一歩外に出たら、私はもう君のことを考えるのは止めるんだ」(フランソワ・デュボワ『太極拳が教えてくれた人生の宝物』)