年末恒例
母77歳を連れて埼玉は飯能市にある亡父の墓掃除に行く。
泉下の知り合いが多くなったせいか母の墓参は異様に時間がかかるので、よその墓碑を読んだりして時間をつぶす。あらためて女が長命なのがわかる。たとえば「あらぁ〜お千代さんも死んじゃったんだあ!!」と母が手を合わせるところの墓碑はこんな感じだ。
「〇〇彦次郎 平成4年没 享年80歳
彦次郎の妻 千代子 平成24年没 享年94歳」
お千代さんは74歳で「おひとりさま」になって20年暮らしたのか・・・・。
父のお墓を入念に掃除し終え達成感に浸っていると、母が手作りの甘酒をやおら取り出してペットボトルから墓石の根元に撒いたものだから、酔漢がお墓でゲ〇吐いたような仕上がりになった。制止もむなしくよそのいくつかのお墓にもやっていた。あの人をこれからどうしよう。