弟子のSです

武術の稽古日誌

打撃対策

話の途中で終わってしまっているのだけれど、先日の金曜稽古で瀬尾さんと対打撃の話をした。

子供の組手を見ていても、素朴なスタイルであるほど人は殴ったり蹴ったりしてくる。太極拳的には受け流しつつくっつきたい訳だが、正面から間合いを詰めにいけば「ああこいつは接近したいんだな」と逆に捕えられて、普通にひざ蹴りされるのがオチだという話。

先日も稽古したけれど、手足だけでなく体全体でさばけるようにならないと対打撃問題は解決しない。角度と距離とタイミングをはかって全身でかわすこと。ヒットしたところは緩めてポヨ〜ンと受けること。先日撮ってもらった動画を見返すと、本当だったらこの蹴りで終わってるな、という場面が目につく。流せていない。

苦手意識のあまり往々にして「空手と柔道はどちらが強いか」式のラビリンスに陥ってしまうけど、師に言われているのはただ、太極拳の要素を反映しない組手をするな、それだけ。逆に言えば、太極拳の要素を反映せずには動けないような身体をつくること。それが同時に打撃封じになるはずだ。

太極拳はどう戦うのか」。陳式太極拳の人だが、いいことが書いてあってためになった。

http://www.tai-ji.jp/martial_art/martial_art7.html