弟子のSです

武術の稽古日誌

ウィークエンド妻

夫は言うところの企業戦士で、サービス残業もいとわず平日は毎晩時計の針が真夜中を大きく回ってから帰ってくる。朝もふつうに出て行く。そんな働き方を続けて10年以上経った。自分一人のためだったらこんなに頑張れない、と言う。なので仕事のない週末はなるべく一緒に過ごすようにしてるけど、外食など私がいただきますと箸をとる時にはもう食べ終えていたりするのだった。サラリーマン社会のサバイバルレースの苛酷さがしのばれる。

武術も死ににくく、負けにくくあるための術だけど、サバイバルとは少し違うなぁと思う。

妻の枕元に置かれた、付箋のびっしり付いた『拳児』を夫はどんな気持ちで眺めているのだろうか。