弟子のSです

武術の稽古日誌

今日のお稽古

武術90分。屋外にて。紫外線にやられてフラフラだがメモを頼りに記憶をひもといてみる。 トンファー。鎌のように使って後ろから首を引っかける、足(ひざ裏)を引っかける。足を引っかける際に前傾すると頭をやられるので、体を真下へ落とすことで手を外側に張り出す(下図)
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・・からの、重心を自分の内に保ちながら(=姿勢を崩さずに)力を出す方法。というか、重心を自分の内に保ちながら力を出せる姿勢を模索していくと、それが結果として「安定した、目で見ても美しい」姿勢となるようだ。ただ立っているだけだが、ただ立っているのではない、ポテンシャルを秘めた構え方っていうんですか。 文章での説明にいまいち自信がないので図示してみましょう。赤矢印が意識して力を入れる(張る)方向です。 tanto_andsoon.jpg (左)体を真下へ落として手を外側に張り出す、という動作は車のジャッキの動きに似ている。 (中)「馬歩站椿(まほたんとう)」という鍛錬法の立ち方。上半身を前後の方向に張り、下半身を左右方向に張る。太腿の筋力に頼るスクワットと違い、張り合う力のバランスで姿勢を作るためひざへの負担が見た目の印象より少ない。この状態から、張った両腕の一方を緩めることで予備動作なしに突きを打ち出すことができる。 (右)同じ要領で「カジキ(激重の木刀)」を持つ。刀先をできるだけ前方に突き出し、背中を後方に張ることで重さをバランスする。刀先のコントロールは右手を支点にし、左手によって行う。慣れたらこれで歩く。 カジキを使った構えと素振り。青眼・八双・脇構え・下段・大上段。二点支持でバランスよく持てると刀が重い!という意識がだいぶ薄れる。 最後に双推手。これも片手あたり二点を当てがう(手首とひじなど)ようにすると、攻め込まれ方がだいぶ違うようだ。 座学でうじうじしていて「アホか!」と一喝される。「言っていることが1ミリもわからない」「武術のことだけ考えてろ」とも。 ご自分のことを社会不適応者と言い切れる師はすごいよなぁと思う。私はなかなかそこまで思い切りよくなれない。女の方がそういう事はハードルが高いんじゃないだろうか。師は逸脱することに適応していて楽しそうでいいですね、というような事をと言うと師は力強く、自分の逸脱なんかカワイイ方だ、交流会あとの飲み会に来ればわかると言う。そういう問題なのかなぁ・・。「で?」「なんで逸脱しちゃいけないの?」