弟子のSです

武術の稽古日誌

みによくつく

6年間通った英会話教室、NOVAのフリーダイヤルは今でもつながるのだろうか・・・。 耳にした英文を端からノートに書き付ける、参考書の英文をまるごと書き写す、といった方法で勉強した英語。太極拳の三十七式も棒人間を紙に書き付けて流れを頭に入れたんだった。昔よくやっていたこういう事って、それこそ誰に褒められるからとか怒られるからでなく、ただ自分のためにやっていたのだ。 それはそれとして、私は手を動かすことでものを覚えるタイプだったということを思い出し、師の動画「ひっかける動き」をメモを取りながら何度も止めては見、止めては見る。 note.jpg 私以外の誰にもわからないであろうメモ じっくり観察しながら紙に移す作業をしていると整理されて見えてくるものがある。そして、「素直にただ見る」とはこういうことだと思い当たる。稽古中もこうやって瞬時に見たそのままが覚えられるといいんだけど。 その後横向きに置いた木刀を相手の腕に見立て、覚えたことをシミュレーションしてみた。ふむふむ。ひっかける所の詳細は同じ内容の稽古があった時によく確かめようと思う。 太極拳のおさらいはいよいよ大詰めの上歩七星〜彎弓射虎。套路はもう覚える段階ではないからメモは取らない。ひたすら師のかたちを見る。目線やつま先の向きなど。このあたりは用法もまだまだ曖昧だ。 武術をやると、武術が身につく、という以上の意義は本来無かったはずなのです。 師の言葉がしみじみ思い起こされる昨日今日。 裏返せば、武術やって武術が身につかなかったら、何やってんだってことになる。