弟子のSです

武術の稽古日誌

不肖の・・

ブルース・リー「私のお茶を味わっていただくためには、あなたのカップを空にしていただかなくてはいけません」。

師は私にとってある意味「父ちゃん」だ。授業参観に来れば「うちの父ちゃんが一番かっこいい」、父ちゃんに褒められると風景が違って見えるほど嬉しい、父ちゃんを喜ばせたい。父ちゃんをいつか負かしたい。叱られるたびに「今度こそいい子になる」と思う。

父ちゃんのお茶が何よりなのに、私はどうしても、自分のカップを空にできない。

それを「空にして取り組んでます!五体投地してます!」と取りつくろうのはやめた。空にしない自分を自分が絶え間なく否定するのと、バレバレの噓をつくのがもう限界だと思ったから。

でも、起勢で気の球をつくれるようになった。重みの感じがわかるようになった。師の武術っておもしろいなぁ〜、という自分の素朴な気持ちとか「今度、護身術の教室を新設したんですよ」と仰った3年前の師のこととか思ったら泣けて仕方ない。

処理能力を超えている。