弟子のSです

武術の稽古日誌

昨夜のお稽古

武術交流会。内容を消化できる自信がないのと、有象無象の内面の葛藤と、前髪を切りすぎたのとで参加を躊躇していたけれど、師に励まされ定時には道着の人となっていた。教わった順から、

白桃会 佐山先生

剛柔流尚誠館 寺島先生

泉水流柔術 泉水先生

精武練成会 浜島先生 

護身空手木村塾 木村先生

交流会は指導者の発表会というのがその趣旨であろうが、私のような立場の者にとっては、生徒も含め十人十色の個性を楽しむ場である。人の個性ってなんて面白いんだろう!私の個性はひとを楽しませていただろうか。与えられるだけでなく、与えるものはあったろうか。

大の大人がひと時も休憩せずに4時間ぶっ通しで、真剣に、集中して、ああだこうだと体を使って遊んでいるのは、ふと我に返ってこれは夢なんじゃないかと思うような光景だ。♪いつまでもずーっとあそんでいようよ・・。夢から醒めれば、道着を着替えれば、私などは特にその場に集う誰とも属性上の接点はなく、咳をしても一人。その私が、人だという、その共通項だけで遊べる。いくらでも遊べる。

実技上で学んだことはとても書ききれないが、特に印象に残ったことを覚え書き。

・寺島先生「チンクチ。袴腰。股関節脱臼」

・泉水先生「身体によくない症状が出たら、それそのものを何とかしようと思わないことです」

・浜島先生「気は、よく燃やすことが大事。燃えかすを残さない」

・木村先生「(私の組手に対する考えを聞いてくださった後で)組手って、楽しいものなんですよ」

師からは金曜日にやったエアダンベル上げの立位・座位バージョンを教わる。

帰路ご一緒した木村先生が「わかりにくいでしょうが、時間をおいて見るとうまくなっていますから自信を持ってください」と言い残して自転車で走り去られた。後姿に合掌する。

参加者のうち何人の方がこの文章をお読みになるかわかりませんが、皆さん、いい稽古をありがとうございました。絶妙な時刻に参加を促してくださった師もありがとうございました。