弟子のSです

武術の稽古日誌

一生懸命な横着者

靭帯の修復のためには装具を使った固定が必須。ところが固定に努めると筋肉が落ちてしまう。ひざの安定性の回復には筋力強化がまた必須なので、これはジレンマなのです。細い情けない足を見るのが嫌だから、折衷案として固定したままできる足の筋トレをせっせとやっている。

しかし師は筋トレに励む私を見て、なんと「横着だ」と言われるのだった。まずは固定・安静で治すことに集中して、細くなったら治った後でトレーニングして鍛え直せばいい。細くならないようにしようというのは、後の手順を省こうとしているから横着だと。ううう〜〜〜〜ん。確かにお正月にみっちり安静にしていて改善したけども・・。

左ひざのこと、いつも意識してかばっているから、普通に歩くってどういう感じか忘れてしまった。テレビでぴょんぴょん跳ねるPerfumeやらももクロを見ても「ひざが丈夫なんだなあ」という感慨しか湧いてこない今日このごろ。ひざ崩れは起こさなくなったが、その代償としてすっかりひざに囚われている。

以前ケガをした時、師はこんなふうに仰った。これから何十年も続く稽古のことを思えば、数週間の停滞は誤差みたいなものです。

今回は数週間が数か月になりそうだけど、焦らない、焦らない。