今日のお稽古
世の中には武術をしていなくても武術的な人がいる。体張ってやってても武術に遠い人がいる。落ち込みません。歌います。♪何の〜野心もなく〜終わりに向かって歩く〜
武術90分。傷めていない方の足に負担がかかりすぎないように、これからは腕をもっと鍛えなきゃと思っていたところ、師が100均ダンベルを持って現れた。1kg×2。以下、両手にダンベルを持ってのメニュー。
・太極拳から:起勢、提手、金鶏独立、雲手など。
・羽ばたき:前後、上下。
・双推手の手の動き:攻めと受けを意識して。
・ダンベルを指2本でぶら下げ、腕を前にまっすぐ伸ばしてキープ
・2刀で前後を斬るイメージ:前の手を後の手が追いかける。繰り返し。
・上の動きの最後に突きを加える:左右。
・交互の突き:腰を入れてその勢いで交互に突く。師、神速。
・合気の要領で、ダンベルの重さと釣り合うように:次に上下動。
・手と足を2センチ浮かせてキープ:頭も浮かせてつま先を見る。仰向けとうつ伏せ。
・太極拳の套路をフルコースで:ダンベルの重みを無理なく扱うために、自然と動きが弧を描く。
ダンベルを置き、筋力によってでなく、弧を描くことで重みをコントロールする感触を保ったまま、単推手。
その後座学で、戦いにおいて「待つ」ことの大切さについて。臨戦態勢を保ちながら何もせずにいること。羽生善治の「将棋では、何もせずに返すことがとても重要。強い手は強い手で返されてしまうからです」という言葉がシンクロした。師の話にじっと耳を傾けていると、時々、目の前にいるのは誰なんだろうと思うことがある。いや、師なんですけど。うまく言えないんですけど。
ゆっくりだけど、最後に組手をした。
稽古によって技が変われば、考え方やものの見方も変わっていきます。
武術に遠い私だけど、本当にそうだといいな。