弟子のSです

武術の稽古日誌

昨夜のお稽古

武術90分、中野にて。

先週、私の武術に対する姿勢について師にこっぴどく叱られた後なので、恐ろしくて顔もまともに見られないという滑り出し。しかし稽古に集中するにつれ気まずさが曖昧になり、目の前のこと以外考えなくなった。今回は何でか、弱い自分を恥ずかしく思わなかった。それで、研究者とまでは言えなくとも、観察者として稽古ができたと思う。兄弟子は合気道、キックボクシングとそれぞれバックグラウンドがあって見ているとすごく参考になる。場当たり的に頑張る稽古はしないように心がけたつもり(だけど後述するような失敗もしました)。

内容は、指の張りの応用いろいろ。逆に、相手の指を取ることで相手をコントロールする仕方も。寝技で上を取られてもそれで返すことができる(←残念ながら私はそこまでできなかったが、私にこそ必要なスキルだと思う)。

指を張り腕を回旋させることで、突きに対して軌道を逸らすという受け方ができるようになる。体を退かずに受けられるから、師などは受けながらずんずん前進して相手に迫って行く。

今日の反省は、指を取る稽古で、勢いよくやって相手の指をポキッと言わせてしまったこと。相手がエキスパートだったので事無きを得た(と思う・・)けれども、稽古の作法が身についていないと痛感した。ケガをする私は、(人に)ケガをさせる私だと思った。以後本当に気をつけます。

おまけの出来事。

駅のホームで帰りの電車を待っていると、すれ違った誰かに悪態と共に背中を小突かれた。何もした覚えがないから、振り向かず「いざとなったら傘!いざとなったら傘!」と思いながら歩く(雨天だったので)。二発目はなかった。ドアの閉まりかけた電車に飛び乗って、見たらやさぐれた小さなおじさんがもう別のことをしていた。おっさん、やめろよっ!恐かったじゃないかっっ!