今日のお稽古

護身術＋太極拳。

まず向かい合って起勢をする。「捨己従人」目の前の相手に同期・共振してトレースするように動く。それは目ですることでも、手先ですることでもなくて、二人の間にある何かに耳をすますというか。師の新しい記事によれば、この時の心の状態を「ファンソン（放鬆）」という。

集中の極として弛緩に似た状態に至る、とでも言うのか、なんとも言葉では言い難い状態です。

しなやかで、無心で、集中しきっていて、それでいて穏やかな状態、ほどよく張られた弦。それがファンソンです。

一方が起勢をしながら、上からの落下物をとっさに掴む／逃げる拳を叩く／突きを止める／突きの起こりを止める。両方が起勢をしながら突いたり止めたりする。

次に、彎弓射虎で突きをかわす／かわした腕で弧を描きながら相手の腕を巻き込んで投げる／投げに足技を添える。これらすべての動作をファンソンをもって対応する。

最後に対刃物。やはりファンソンで相手に合わせ、刃物の背や握る拳を叩く（あるいは蹴る）／相手の拳と刃物の背を同時に押さえて刃先を相手にターンして向ける。

太極拳では套路を最後まで。とりあげて練習したのは左右分脚と退歩跨虎〜転身擺蓮〜彎弓射虎。

推手は右単推手〜双推手〜左単推手〜双推手〜右単推手・・という繰り返し。双推手からの投げ。

太極拳の途中でうちの娘二人が道場に見学に来て、初めての逆授業参観＋師とのご対面！

暴れん坊の母親と違って柔和な娘たちを見て、稽古仲間の皆さんは「あらまぁ・・」と口々に言っていた。

娘らの感想「あの先生があんなウサギを描くなんて」「かっこいい。しわをなくした板尾創路みたい」。そして教室の雰囲気については「超なごやかだね〜」。私については「家にいる時と変わらないね」。

娘らにいいところが見せたくてやっぱり少し緊張した。うれし恥ずかしかった。