弟子のSです

武術の稽古日誌

矢が飛んできた/もうダメだ

>Pain is inevitable. Suffering is optional. (痛みは避けようのない事実だが、それによって苦しむか否かの裁量は本人に委ねられている) painは事実としての苦境。 sufferingは本人の主観によりpainから派生した苦境でありevitable(避けられる)。 >まず大前提としてそれは切り分けられる別の問題だ、と理解してください。 25日の記事にいただいた師のコメント。つまりこういうことである
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私の問題はpainとsufferingとが条件反射のように太いパイプでつながっていること。だから一定の状況下で即非常な苦悩に陥る。俗にいう「打たれ弱い」。 座禅でいう調身や調心の「調」は整えるではなく準備するの意。私は準備ができてないから、稽古が実にならないんだ。準備とはこのパイプを断ってno sufferingの方へ流れをつくることだ。 ちなみに武術をする上で、状況 (pain) に対して苦しむ (suffering) オプションは重要でない。 矢が飛んできた、という好ましからぬ状況に際しては、そのことについて苦しむかどうかより、矢を避けるという実作業にしか要点はないからだ。 Pain is inevitable. 痛みは避けがたい。避けがたい状況について価値判断をしない。今流行りのフレーズで言うならば Let it go.(ほうっておきましょう)ということだろう。