弟子のSです

武術の稽古日誌

システマ聞きかじり

ステマ(英語のsystem:体系・仕組み)、という掴みどころのない名前の武術について調べています。

ざっくりwikiから抜き書きすると・・・

ロシアの軍隊格闘術。徹底した脱力と柔らかな動作が特徴。

身体の使い方の基本原則はKeep breathing (呼吸し続ける)/Stay relaxed (リラックスを保つ)/Keep straight posture (姿勢を真っ直ぐ保つ)/Keep moving (移動し続ける)。

基本原則が太極拳のそれに近いこと、勝負よりサバイバビリティに着目していること、指導においては定型のカリキュラムがないこと、昇級審査や試合がないこと、個別の技より考え方の習得に重きを置くこと・・・など師の武術とは多くの共通項がある。相違点としては、

型がない。(師によれば、一般に公開されていない専門機関向けの技術の中にはそうしたものが存在するらしい)

世界観が異なる。(システマの精神的な背景にはキリスト教の一派であるロシア正教がある)

創始者ミカエル・リャブコ曰く「塹壕では無神論者でいられない」。武術にビリーブはあってはならない、とする師と対照的。この精神性の違いは武術にどのように表れるのだろうか。余談だが師とリャブコ氏の誕生日はたったの一日違い。

師はよく「一つの武術を理解しようとする時はその仮想敵を考えろ」と仰るけれど、そのあたりはまだ全然わからない。システマは一般向けのクラスがカルチャーセンターなどで多数開講されており(軍隊格闘術としては当然かなりの制限つきではあるだろうが)学ぶ環境は整っている。動画と、wikiと、代表的団体「システマ・ジャパン」のインストラクターの書かれた文章を一通りさらったので、次は折をみて実技を体験してみるつもり。