弟子のSです

武術の稽古日誌

8月3日

書きかけの記事があったけどちょっと衝撃的なことがあってそちらに囚われている。水曜日に稽古に向かう途中、乗った電車で人身事故が起き、私の車両がよりによって「救出」作業が行なわれている現場の踏切前に停車したのだ。警官や消防や鉄道の人達が懸命に…

武術的なものの考え方について

先日またもや、うーんとうならされる事を師に言われた。 数年前、師からうかがった喩え話にこういうものがある。 「地震で家が潰れて火事になりました。家の下敷きになり足が挟まれて動けません。傍らにノコギリが落ちています。火が迫ってきます。足を切り…

合気いろいろ

そりゃ月に十何回稽古に来るというのも熱心、また遠くから通うのも熱心、であるけれども私の熱心さはその熱心さと質、量ともに本質的に違う。どうしても合気を会得するのだというすさまじい執念があった。みんな考えないでただくり返しているからうまくいっ…

渡辺信之師範の演武を見て

太極拳で戦うというのは人を吹っ飛ばすことではない。傾聴と理解、情報処理能力の速度で戦うということ。 無機物である床とひとつになる、有機物(生物)である相手とひとつになる。そして力を出すというかもらうというか、自分は倒れず相手を崩す。そういう…

稽古メモと近況

武術の稽古を始めたすぐから「どうやって両手の防御を突破して懐に入るか」「相手の '門' を突破するか」という疑問をずっと、それこそ数年越しで抱いていたけれど、先日の稽古でハラリと腑に落ちたのは、「門」などというものは無い、ということだった。そ…

稽古メモ

「柔よく剛を制す」はよく知られているが、それと対をなすものとして「剛よく柔を断つ」という言葉もあるそうだ。先週の金曜日はそれを稽古した。押し合って膠着状態でいるところを一気に断ち切って相手の力の方向に崩す。 柔の動きが太極拳らしさだとすると…

カフェで働く(完結編)

刺身やおでんやローストビーフが白飯にあわないよね~と言い続けるだけなら誰でもできる。武術は刺身に酢飯を、おでんに茶飯を、ローストビーフにバターライスを合わせていくという作業。 捨己従人とは、戦いの本質は状況と対戦相手によって決定され、主体は…

システマ聞きかじり

システマ(英語のsystem:体系・仕組み)、という掴みどころのない名前の武術について調べています。 ざっくりwikiから抜き書きすると・・・ ロシアの軍隊格闘術。徹底した脱力と柔らかな動作が特徴。 身体の使い方の基本原則はKeep breathing (呼吸し続け…

自由研究の題材が決まった

稽古前に、師の列挙された大東流合気柔術の流れをくむ5流派の動画と、そのうち合気道の4流派の動画を各流派2〜3本ずつyoutubeで見る。見ればそれぞれの動きの違いは一目瞭然と師は仰るが、どうにも私にはピンと来ない。合気道は「合気道だなぁ」ということし…

エビデンスにあたれ

どこかの展示室で毒キノコのいろいろ、みたいなのを見たときのこと。添えられた説明に「忘れてならないのはこれらのキノコが有毒であると判明するまでには夥しい数の先人の犠牲があったことです」みたいなことが書いてあった。フグもそうだが、そのものが人…

クウネル筋トレ稽古メモ

落ち込んだりテンパったり空元気で騒いだり、もう最近では自分の平常心というものがよく思い出せなくなっているけれど、バイトはいい勉強になっている。お山の大将で生きてきた鼻っ柱も折られたし、身がもたないから身体の使い方も工夫せざるを得ない。本格…

稽古メモ

自分は向上心に恵まれた人間だと思うが、それでいて師の要求に応えることは到底無理と怯む弱さがある。強くなりたくて師に「教えて欲しい」とは言えても、「教えてください」と言う勇気がない。「〜してください」には責任が伴うからだ。荒唐無稽に思える師…

稽古メモ

前回の記事について、「柔術寄りでやっていく」とは「太極拳寄りでやっていかない」ことではないと指摘される。またAorBの間違った考え方に陥っていた。やっていくのは、柔術であり太極拳であり、また剣術でもあるものだ。 剣と柔は同一の身体操作を軸として…

稽古メモ

太極拳の要素の反映されない組手をするなと長く言われてきた。それは動き方はもとより、戦い方についての教えであった。勝敗という相対性を離れ、終わりのないラリー、将棋でいうところの「千日手」に持ち込むこと。 ・・が、先日の稽古の際、今までとは少し…

美しくなるために

金曜稽古で、太極拳教室の生徒Kさんと話す。60代後半くらいのおじさんだ。 K「あなた(S)今日4時間も稽古するの、熱心だね」 S「でも最近は少なめなんです。強くなりたいんですけどなかなか」 K「あなた強くなるためにやってるんだ(笑)」 S「Kさんは?」 …

稽古メモ

最近、バイトで疲れてしまって文章を書く頭がはたらかない。好きな「コーヒーチェーンで読書」もしていない。店員の接客の様子が気になって本どころではないのだ。 先日、稽古のあとで師に「あなたは変わった。武術に飽きたんじゃないですか」と言われた。確…

カフェで働く

仕事を通して考えたこと。 ・多くの若者らと共に働いているが、参考になるのは悩まないタイプの人たちだ。彼らはわかんないものはわからん、できることしかできません、といった感じで現場に立っている。それでじっさい何とかなっている。私にはそれが「わか…

カフェで働く

最近はもっぱら手軽なツイッターに書き込んでいるが、人に励まされたり、迷惑をかけたり、助言されたりしながらなんとか研修を終え、明日からお店に立ってお客さんを迎える。緊張ですぐ頭が真っ白になる私が現場で落ち着くには知識で武装するしかないと暗記…

稽古メモ

スポセンで金曜稽古のおさらい。突いてくる相手の腕に手を螺旋状に、絡みつくように接して受ける。また相手の腕に直線的に圧をかけず、合気上げ・合気下げの要領で環状に接することで動かす。技への応用と、武器を持った相手への応用。 師のお手本通りにやる…

カフェで働く2

接客業での私の課題には二種類あって ・失敗すること ・失敗の後処理が悪いこと(なかったことにしようとする)。 後者が特に、自分大事という卑しい人間性を露呈して情けないのだ。 この苦境をどう乗り切るか。師に相談したところ「シミュレーションとロー…

カフェで働く1

ツイッターでは既に一人で大騒ぎしているのですが、某チェーンのカフェで今月から週3回働くことになりました。そこでの体験が武術的な示唆に溢れているので、バイトの話題も今後日誌に載せていこうと思います。 先日の地獄の(※個人の感想です)実地研修を通…

稽古メモ

スポセンの耐震工事完了、開館なる! 待ちかねた! 師があたりを払いながら道場を横切ってこちらに近付いてくるとき最大に緊張するのは初めの頃から変わらない。武術やりたいと言ってここに初めて来てから、もう4年経つんだなあ。 今日はいきなり推手から。…

言葉ではわからないもの

自分の課題は、先入観がまさって他者を等身大で見られないこと。上級者にならって技の知識を仕入れたとしても、私に人を見る目(感受性)がなければ意味がないと言われる。 師「あなたは言葉と記号にすぐ騙される。こうして私が話していても私の話す言葉の内…

稽古メモ

前回教わった、肩をいからせずに胸郭を開く動きは姿勢を良くするのに役立つというか、姿勢を良くしていると稽古になるというか。来月からパートで接客の仕事に就くのでいいこと聞いた。 春は別れの季節。子供空手で私よりも動きに風格があると言われた6年生…

稽古メモ

金曜稽古以外からしばらく遠ざかっていたが、今日は高田馬場で稽古。 師がツイッターで呟いておられた、肩を沈めたまま肋骨の下の方をアコーディオンのように開閉させて動く稽古をする。呼吸との関連はアドバルーンだと思えばよいと言われたとおり、吸って膨…

稽古メモ

先週の金曜稽古で私に投げられて首を痛めたSYさんは大事をとって今週は見学されていた。受身を教えてくださいと師にリクエストしていたようだが、師は、受身が必要になるような投げ方はこの護身術クラスでは稽古しません、問題はそんな投げ方をする人にあり…

♪ラルゴラルゴー

youtubeにつくった再生リスト『上田現ちゃん』の再生回数が、見たら500回を超えていた・・・! 人の再生でカウントが上がっていくの見たさに、自分では再生しないよう日々我慢してるっていう・・・ https://www.youtube.com/playlist?list=PLrcuIozqYiXM2vYE…

たぶん主客同一の話だと思う

師「生徒はお客さんなので私人だが弟子は未来の同僚、研修生なのだから公人でしかありえない。公人が '私にとっての武術とは~' というような物の見方をすること自体、ありえない」そうか・・・・ 師の「同僚」清風会・高無宝良先生「いつの時代でも人間関係…

稽古メモ

このところ、子供や年配の稽古相手にケガをさせる(幸い未だ大事に至ったことはないが、ヒヤッとするような)ことが立て続けに起きた。以前は自分がケガをすることが多かったが、どうしてこの頃になって加害者になる機会が増えたのか。私が自爆するのはいつ…

稽古メモ

再現性のまずさはともかく私の武術は100パーセント師の武術だ。師からしか学んだ事はない。師の2?年のキャリアの最先端だけを常に見せてもらい、師の方ではその先端に達するまでに膨大な経験と知識の蓄積があったはずだが、私はそうしたところをすっ飛ばして…

稽古メモ

先週の金曜稽古でも「我をなくして相手に合わせる」稽古をした。合わせると言っても突きや蹴りの手足に合わせるのではなく、それ以前の(突くぞ)(蹴るぞ)という相手の気配、気に合わせるのだ。合気だ。合わせて、相手のしたいように促し、自然な方向に一…

稽古メモ

前回の記事に師からいただいたコメント。 あなたは「私」を撓めて無理をして押さえつけたりすることで「公」の人になるのだと思っている。「私」が卵の黄身で「公」が白身や殻だと思っている。 逆です。人の本来は「公」であり、「私」こそ後天的に作られた…

組手の効用

私が今過ごす更年期は骨量が急激に減少するお年頃でもある。そこで骨粗鬆症のリスクを調べましょうと3年振りに骨密度を測定したところ、おお︎!? この3年間でほとんど変化がないではないか。増えてはいないものの(骨量減少は中高年女性に例外なく起こり、…

肯心ほしいな2

上の娘がほにゃららとした小学校時代を過ごした後、公立中学に進学したが水が合わず不登校気味で、私は担任に呼ばれた。「お母さん、人間には変わるべき時があります。今がその時です。彼女が変われるようお母さんも頑張ってください」。私は「いいえ、あの…

肯心ほしいな

人間は楽しむために生まれてきた。 だから何が起きてもどこ吹く風で日常を守る技術が要る。そう教わった。 師「今の自分は自分の本体ではない。人間の本体は未来にある。ゆえに現状の自分を信頼することは未来への可能性を潰す」 私「現状の自分が信頼できな…

欠点は存在しない?

固体がある条件のもとで液状化する。その現象自体に良し悪しはない。良い現象・悪い現象というものは存在しない、と前回の記事で書いた。そこから考えたこと。 自分にある何かしらの特質について人はそれを欠点と呼ぶけれど、それも絶対的に良い特質・悪い特…

稽古メモ

金曜稽古で、筋肉疲労をほぐすボディワークから始まり、身体を震わす動作を稽古した。 震災の時に問題になったが、水を含んだ地層が震動によって固体から液状化するという現象がある。家屋の建った土地にそれが起これば大災害だが、7割方が水分と言われる人…

死ぬまでドライブ

パーツを組み立てる等の能力以前に、武術する上で私には大きな、というか決定的な問題が別にあると言い、それは「雑」ということなのである。技の稽古では手順を追うあまり相手への注意が疎かになる。強い相手には胸を借りる安心感からやはり相手への注意が…

稽古メモ

稽古では一見矛盾しているように思える指示を受けることが多くある。「もっと実技に集中しなさい」と「実技のことしか考えないからダメなんだ」もその一つ。これは教わった実技(個別のパーツ)をそのまま放置しておかずに、自分でつなげて術理を理解する習…

稽古メモ

金曜稽古で打撃の受け止め方、受け止めてからの展開をやった。 打撃を胸やおなかに「一旦食らってから」力の方向に流す。食らうプロセスを省略すると相手は構えに戻ってしまい、崩れない。なのでいかにダメージ少なく、後退せずに食らうかが大事。師のお手本…

「すべては愛で溢れている」

「愛=生命=生物」という視点に立てば、このような詞もわかる気がします。まだ「気がする」だけですが。 You'll be given love You'll be taken care of You'll be given love You have to trust it あなたは愛を与えられる あなたは慈しまれる あなたは愛…

稽古メモ

先週の金曜稽古にて。 「感覚」と「手順」について、ねじとねじ回しを例にとり説明を受けた。感覚の稽古のイントロダクションだったが覚え損ね、再度教えていただく。迂闊。 ねじ穴にねじ回しの先端を差し込んで回転させていく、その手順を知らなければねじ…

稽古メモ

さわらないと稽古にならないので普段は何のためらいもなく相手の手をとったり肩をさわったりしているが、人の身体をさわるとは本来とてもデリケートな行為であって、他の方はどうか知らないが、私は道場以外で人にさわったりさわられたりすることはまずない…

稽古メモ

腸腰筋を使った片足回しが課題。車輪を漕ぐように縦に回す・横に8の字を描くように回す。 どちらも軸足でコントロールすること。片足立ちが安定しないうちは何かにつかまってする。 推手や組手で次に何をすればいいかは相手の動きから判断するが、手で急いで…

ユリイカ

先日の太極拳教室の新年女子会にて、稽古仲間のMさん「小さな頃からおせち作りとか、たくさんお手伝いした。旧いしきたりを守る祖母に仕える母を助けようと子供心に思ったからね」・・。 私はしきたりや体面を何より気にする母に反発して、反発して、反発し…

ビバ!武術

最近ツイッターで公に独り言をつぶやくことを覚えたので、稽古の覚え書き以外の記録やら思いつきはこれからそっちに書くことが多くなるのかなあ・・。 今日の特記事項は、かかりつけ医に処方されて7年間飲み続けていた漢方薬から解放されたこと。加味逍遙散…

極め技二十四手

1 仰向けにして肩までロックした腕の手指を持って手の甲側に反らせる 2 ひじを固定し手首を手のひら側に丸め込んで極める 3 うつぶせにして肩口を押さえ腕を背側に反らせる 4 うつぶせにしてオモプラッタ(手でかける) 5 うつぶせにしてオモプラッタ(足で…

昨日のメモ

昨日は初稽古だった。 昨年「身体調整部門」が立ち上がった白桃会。師の関心が手を使ったボディワーク・整体に向いているのが見てとれるが、昨日の稽古も整体を主にして行われた。 手にはコネクトしたものを身体の延長化する働きがある。箸、ハンドル、ゲー…

オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな

あけましておめでとうございます。 去年の暮れ、「相手を倒さないといけない」との思いに囚われた動きからようやく自由になった、稽古開始から5年目にしてスタートラインに立ったとの認定を師よりいただいた次第ですが、さてここから「気がついたら相手を倒…

武術ゆく年くる年

毎年、月ごとに「今月はどのように苦悩したか」を縷々綴るようなかたちで一年のまとめとしてきたが、今年はちょっと様子がちがう。本人にはあまり自覚がないまま、先日師より「スタートラインに立った」お墨付きを頂戴したのである。先日撮った動画が師のブ…